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田中誠司 公開即興稽古の会

田中誠司 公開即興稽古の会

『ケの中のハレ』

"Seiji Tanaka Butoh Improvisation Experience"

3月末より、田中誠司の公開即興稽古を開始いたします。

これは、通常の稽古や公演とは異なり、世界中で日常(ケ)と非日常(ハレ)の境界がどんどん壊れていく、先の見えない今だからこそ、未知なる踊りのための様々な実験や挑戦を過激に行う、「日常(ケ)の中にある本番(ハレ)」と位置づけております。

毎回異なるテーマによる、田中誠司の約1時間の即興ソロダンスの後、シェアリングを行います。お立会いくださる方も、観客としてだけではなく、ぜひ、見る稽古としてご参加くださいませ。

田中誠司 公開即興稽古の会
『ケの中のハレ』

日時
第一回 2021年 3月26日 (金) 20時〜 
第二回 2021年 4月30日 (金) 20時〜
第三回 2021年 5月28日 (金) 20時〜

場所:田中誠司舞踏スタジオ
参加費:1,500円
定員:10名

お席が限られておりますので、お立会いいただける方は、予めご予約をお願いいたします。
お問い合わせ・お申込み seijitanaka1977@gmail.com

Seiji Tanaka Official Website

写真 : 春日 玄
面:下田幸雄

逆立ち


田中誠司舞踏スタジオ 開設10周年

本日、2021年2月2日にて、田中誠司舞踏スタジオは開設10周年を迎えました。

初稽古の日には、参加者が誰もいないスタジオに、師匠の大野慶人からお祝いのお花とメッセージが届きました。

あの一人ぼっちの稽古の夜から10年、個人的には母を喪い、結婚して息子が生まれたりする中、徐々に国内外から参加者が来てくれるようになり、その後、三度のヨーロッパツアーにも行かせていただき、昨年は大事な師を喪いました。
この10年間、およそ1000回に及ぶ稽古では、毎回飽きることなく、主に、立つ、歩く、横たわる、立ち上がるということを必死に繰り返してきました。

なぜか?

それはひとえに、かつて、東京で生きる希望を完全に見失なった若者が、初めて大野一雄舞踏研究所に立った時に、全身で感じた、あの確かな命の震えに、何度でも出会い直すためであったように思います。
11年目を迎える、奈良の片隅の小さな舞踏スタジオですが、また一から、初めての震えに触れるための稽古を続けてまいりますので、みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

令和3年2月2日 田中誠司

2nd February 2021
Seiji Tanaka Dance Studio 10th Anniversary


Seiji Tanaka Official Website

10周年のコピー


田中誠司舞踏公演「舞踏反撃」公演評 by 由上由美

悲しい人がいた。
身体に湛え切れない悲しさは、照明に煌めきながら流れ続ける汗になって、畳の床にしみ込んでいく。
祈りのような透明な悲しさ。
悲しい人が現れた。

公演の最後。
身に纏ったすべてを畳の上に脱ぎ捨て、立ち上がってきたその人は、私の知る舞踏家田中誠司ではなかった。

見たことのない存在。

悲しい人だった。

ああ、私は悲しかったんだ。
なんて67歳になって私は私の悲しさを受け入れている。
その人が、私が悲しい私を許すことを、許してくれた。
はーって息を吐いたら涙が溢れて、その人の煌めく汗と一緒になって畳に零れていった。

田中誠司さんの舞踏公演「舞踏反撃」を見ました。

話せば長い私のその時の状況です。
腰椎を骨折して半年家に籠っていた。やっと動けるようになったと思った矢先にコロナ禍がやってきた。
観梅。9か月ぶりのハイキングに出かけた頃、学校が休校になった。高齢者に家庭内感染させないよう子供たちが家に閉じ込められた。
そんなアホなぁ~。高齢者が家にいたらええやん。ってことで、私は思いっきり自粛生活を送り始めた。
美術館は2月のゴッホ展が最後。
映画館は「パラサイト」と「風の電話」が最後
公演は1月の田中泯さんが最後。
電車にも乗らず、バスにも乗らず、ひたすら歩く。
美容室にも行かず白髪は伸び放題。
そして、舞踏の稽古にすらいかない日々を送っていた
コロナ禍によって失ったものは様々に大きい。
命。仕事。居場所。家族。友人。お金。
多分こころ。

そんな時、誠司さんのFacebookで「舞踏反撃」の告知を目にした。
反撃が始まる。
舞踏は始まる。
稽古場から始まる。

助太刀いたす!と思わず叫んだ。
『失われた時を求めて・・・』
その日から私の日常の時間が動き出した。
という中での田中誠司舞踏公演『舞踏反撃』だったのです。
前置き長っ!!

部屋ごとごっそり暗幕に包まれた稽古場は、もうすでに魔性の箱。

キーンってお客さんの呼吸が張り詰める中、現れた誠司さんは滑稽な「ぶ男」のお面を付けている。短いドレス。白塗りの腰にはひもが結ばれ、その先端に手垢にまみれた小さなぬいぐるみのクマが引き摺られている。

田んぼのぬかるみから這い上がってきた魔物みたい。
腰を屈めて這う様に移動する魔物の姿に思わず吹き出しそうになる。

このぬいぐるみのクマが手放せない、大人になり切れないぶ男が「反撃の旗手」なんや。

ううん。彼こそ騎手に相応しい。
あっけらかんとどんな悲壮感も受け付けず、物寂しく、ひとりここに居る。
そんな彼こそ騎手に相応しい。そんな気がする。

照明がサーチライトのように部屋を回り、ぶ男が観客の靴下を引っ張り始めると、私は我慢できず笑い声を漏らしてしまう。

そうして始まったマチネの公演。
張り詰めた空気が徐々に温まり、誠司さんはお面を取る。
そこには繊細に揺らめき、際に立ち続ける、いつもの誠司さんがいた。
か細く、エッジを歩くように踊る田中誠司の踊りが始まったり終わったり、らせん階段を下るように深まっていく。
ドレスを脱ぐ。脱皮や。
脱皮は命の誕生。
どろどろに溶けてしまった「失われた時」が、形を取り戻して生まれてくる。死の色香のセクシーな瞬間や。
脱皮の時間。これほどの透き通った艶のある身体で脱皮できる誠司さんに、見ているこちらの身体もどろどろに溶けてしまうような感覚に落ちていく。
脱いだドレスを、「失われた時」を愛おしそうに握りしめていた誠司さんは、いきなり、そのドレスを激しく畳にこすりつけ始める。
何度も何度も、狂おしく声を上げながら、イカレタように激しく擦り、どんどんどんどんイカレテいく、もっともっとイカレテしまって、イカレテイカレテイカレテ・・・。
イカレテしまった身体はやがて全部回収されて、一滴も零すことなく、誠司さんの中に回収されて、静かに立ち上がってくるのだが、その時、もう田中誠司はその身体に存在していないような気がしていた。

見たことのない人がいた。

悲しい人がいた。

身体に湛え切れない悲しさは、照明に煌めきながら流れ続ける汗になって、畳の床にしみ込んでいく。
祈りのような透明な悲しさ。
悲しい人が現れた。
公演の最後。
身に纏ったすべてを畳の上に脱ぎ捨て、立ち上がってきたその人は、私の知る舞踏家田中誠司ではなかった。
見たことのない存在。
悲しい人だった。

悲しい人は腰ひもを解き、手垢にまみれたぬいぐるみをその場に残し消えていく。

ぶ男のお面とドレスとぬいぐるみと、真っ暗になった舞台に微かに見える「失われた時の」記憶が、寒々しい月曜日の雨にも流れず、秋晴れの火曜日の夕暮れにもまだ、私の奥に残っています。
って、マチネのスコアでした。

で、ソワレは、全然色合いが違うから面白い。
これが即興のすごさやなぁ。

誠司さんはその時その時に、舞台で生まれて死んでるんやって、スタッフの特権でマチネとソワレを見届けられたことで改めて気づきます。感謝です。

ソワレの誠司さんは、生の、素の、そのままの、生きた田中誠司だった。

「弱さを極めようぜ」って稽古の時何度か教えられた言葉。
弱さ、繊細さ、揺れ動き続ける魂。
その弱っちいままの身体が、舞台を駆け回って、はじけて、トチ狂って、切なく、狂おしく、やるせなく、飛び散って、ばらけて・・・

それでいて、そのすべてを、か弱い田中誠司の身体が、その深さで奥に奥に取り込んでいく。
そんな踊りだったのです。

音響や照明が、その田中誠司をなかなか追えなくて、追いつけなくて、それはそれでそれはそうとしてそれもまた、私には面白く感じられたりもしました。

弱さも悲しみもさらけ出し、それを受け容れる。
舞台の緊張感の中で、それを踊りにしてしまった誠司さんに、すっかり魅せられてしまっています。

先生!どこまでも付いていきますよって、反撃に加担すること宣言します。



舞踏反撃A



舞踏反撃C

写真:春日玄

"公演のお知らせ" 田中誠司舞踏公演「舞踏反撃」

いろんなことがあるけれど、これ以上踊らなければ、自分がどうにかなってしまいそうなので、この肉体があるうちに、ここらで一発、小さなスタジオから、小さな反撃を開始します。

田中誠司舞踏公演
「舞踏反撃」
※満席となりました。

“舞踏が反撃するのか。舞踏に反撃するのか。”

Seiji Tanaka Butoh performace
“Butoh Counterattack”
Is it counterattack by Butoh or counterattack on Butoh?
English below

日時:10/18(日)、14:00、18:00の二回公演
場所:田中誠司舞踏スタジオ
奈良市右京3-19-2
※近鉄京都線 高の原駅より、徒歩約8分。
料金 2,000円
各回、定員15人。
お問い合わせ・お申込み seijitanaka1977@gmail.com
田中誠司公式Webサイト http://web1.kcn.jp/seijitanaka/

※コロナ対策のため、客席はいつもの半分にしていますので、観覧ご希望の方はお早めにお申込みください。なお、打ち上げはございません。

今後、この企画は「舞踏反撃」シリーズとして、国内外のダンサー(舞踏家に限らず)や、新人のチャレンジの場にしていきたいと思っています。先の読めないこんな時勢だからこそ、踊り手の「肉体の中にある闇」を過激に見つめる舞踏が、再び光り輝くチャンスと捉えています。

Seiji Tanaka Butoh performace
“Butoh Counterattack”


18th October (Sun) 2020, 14:00 / 18:00 start
(Door will open 30 minutes before performance starts)
Fee: 2,000yen
Place:Seiji Tanaka Dance Studio
Address : 3-19-2,Ukyo,Nara-shi,Nara,631-0805, Japan
※The nearest station is Takanohara station of Kintetsu Kyoto line. 8 min on foot from the station.
Contact : seijitanaka1977@gmail.com ※Reservations are required.
Seiji Tanaka Official Website http://web1.kcn.jp/seijitanaka/

Peenemünde Compassion, Stuttgart
Photo: Copyright Uwe Beutnagel -Buchner


春の公演のご案内です。

4/18(土)・19(日)の二日間、兵庫県伊丹市にある、現存する日本最古の酒蔵で踊ります。

久しぶりの本番ですが、懐から宇宙まで、存分に味わい尽くしながら、思い切り踊りたいと思います。ご興味のある方は、ぜひお越しくださいませ!

18th & 19th April (Sat. & Sun.)2020, 
【Seiji Tanaka Butoh Performance @ The oldest surviving sake breweryin in Japan】 “English below”

以下、詳細です。

懐(ふところ)という言葉は、日々の稽古を通して、僕の頭からではなく、肉体から生まれて来た言葉です。
僕が言っている懐というのは、肉体の内部と、世界という外部の狭間にある、体では感じることができるが、言葉では捉えることのできない、痛みや懐かしさやいろんなものが混じり合った空間や領域を指しています。

幾層もの時が積み重なった酒蔵の懐の中で、蠢き、生まれてくる得体の知れない何かを、ぜひ目撃しに来てください。
田中誠司

‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰

田中誠司 舞踏公演「懐ノ宇宙」※延期となりました。

日時
2020年4月18日(土)15:00
19日(日)15:00

会場
伊丹市立伊丹郷町館
旧岡田家住宅・酒蔵(重要文化財)
伊丹市宮ノ前2-5-28
http://www.city.itami.lg.jp/…/…/miyanomae/1441415846925.html
*会場は文化財のため空調設備がございません。調節のできる服装でお越しください。
※阪急伊丹駅下車 北東へ徒歩約9分
 JR伊丹駅下車 北西へ徒歩約6分
駐車場はございませんので宮ノ前地下駐車場(有料)をご利用ください。

前売 2,000円
当日 2,500円

【お申し込み】
メールのタイトルに「懐の宇宙 前売り希望」と記し、本文に⚫︎観覧希望日⚫︎人数⚫︎お名前⚫︎電話番号⚫︎住所 を書いて、hajimarinokiiro@gmail.comまで送信してください。
*お支払いは当日、現地精算となります。

Profile
田中誠司
舞踏家
1977年奈良市生まれ。大野一雄舞踏研究所にて、大野慶人に師事。2011年2月、郷里の奈良に田中誠司舞踏スタジオを開設。同年5月、日独交流150周年記念の一環として招待を受け、「デュッセルドルフ舞踏フェスティバル」に出演し、好評を得る。以来、国内及びヨーロッパ各地の劇場、イベントなどで精力的に公演を続ける。2017年2月「札幌国際舞踏フェスティバル」に出演。同年6月、ヨーロッパ3カ国(ベルギー、ドイツ、スイス)にて、舞踏公演&ワークショップツアーを行う。近年では、2019年5月- 6月、ドイツ4都市とベルギー(ブリュッセル)にて、舞踏公演&ワークショップツアーを行う。

田中誠司公式Webサイト
http://web1.kcn.jp/seijitanaka/

【Seiji Tanaka Butoh Performance @ The oldest surviving sake breweryin in Japan】

18th & 19th April (Sat. & Sun.)2020,
15:00 start.
Door's open:14:30

Advance Tickets: 2,000円
Tickets at the Door: 2,500円

Place
Itami City Itami gouchokan
The old Okada'a house・Sake brewery (important cultural property)2-5-28, Miyanomae, Itami-shi
※The nearest station is Itami station of Hankyu or JR. 6-9 min on foot from the station.

【Ticket Reservation】
You write it down in the title of the email with "Reservation of the ticket",
and write in the text with
⚫︎ viewing desired day
⚫︎ number of people
⚫︎ name
⚫︎ phone number
⚫︎ address

Please send an email to the address below.
hajimarinokiiro@gmail.com
*Please pay the money on the day.

Seiji Tanaka
Dancer
Born in Nara, Japan in 1977.
Since 2006 he has studied under Yoshito Ohno.
In 2011, February, he opened Seiji Tanaka Butoh Studio in Nara.
May, he appeared Düsseldorf: Butoh-Festival "Ghost-Deep soul.Death bears life".
In 2012, he performed a solo "Mother, Son" at the Onjokan in Nara.
In 2017, February, he appeared Sapporo International Butoh Festival 2017.
June, Seiji Tanaka Butoh performance & workshops Europe tour 2017. " Brussels, Düsseldorf, Basel "
In 2019, May-June, Seiji Tanaka Butoh performance & workshops Europe tour 2019. " Peenemünde, Berlin, Düsseldorf, Stuttgart, Brussels "
In addition, he continues numerous performances and workshops in various places.
Seiji Tanaka Official Web Site
http://web1.kcn.jp/seijitanaka/workshop.html

typograph : Atsumu Matoba
Photo by 春日 玄 “Gen Kasuga”

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主催:はじまりのきいろ
お問い合わせ:hajimarinokiiro@gmail.com (的場)



futokoro.jpg


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