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精子の旅、母の祈り。

田中誠司舞踏公演『マザー、サン』が無事に終了いたしました。

これは、ぼくが生まれ育った奈良での初めての公演でした。

子供の頃からぼくを知っていてくれてる、ご近所のみなさん、神戸、和歌山、名古屋、遠くは東京や栃木から駆けつけてくれた、たくさんのお客様や仲間たち、本当にありがとうございました。お手伝いくださったスタッフの方々、音声館のみなさん、それから、オーガナイザーとして企画から準備まで数ヶ月に渡って、心を込めて協力してくれた、インド舞踊家の仲香織さん、ずっと、創作に付き合ってくれ、たくさんの刺激をくれた、音響の荒木さつきさん、本当に本当にありがとうございました。

今回は、いろんな意味で凄まじい試練でした。

ずっと、自分が言って来た、「舞踏は人生と同じ」という言葉の本当の重さが、身に染みて分かりました。
こんなに祈り続けた日々はありません。

舞台に立つまでの時間は、自分は世界で一番、弱い人間なんじゃないかと思うこと数知れず。
踊りだけではなく、人生や現実の重みから逃げ出したくなるような毎日。

覚悟もなく、自分の口から出た大きなことばたちが、もの凄い鋭さを持って、自分に襲いかかって来ました。

「深く傷ついた魂の傷口から愛が溢れ出してくるような踊りを、一生に一度でいいから踊ってみたい。」

「もう崩壊するしかないような、耐えられないほどの存在の不安にうち震える時、もう生きられないというような思いが押し寄せて来た時。そんな時、そんな時なんだよ。ダンス=命、が生まれてくるのは。」

何度も何度も倒れそうになりながら、何度も何度も踏みとどまりました。

でも、この舞台を通して確信したことが一つあります。

舞踏とは命と真剣に向き合うこと。そして、どんなに情けない私であっても、この命を守り抜くこと。

命は、お母さんからもらった愛やからね。

それでは、みなさま、またお会いする日まで、どうぞお元気でいらしてください。

以下は、公演の日にお配りしたプログラムの言葉と公演の写真です。

『マザー、サン』について
母と子の繋がりは普遍的であり、特別なものです。きっとそれは、命が誕生する前から始まります。受精する前、精子はどんな風景の中を母へ向かって泳いでいくのでしょう。そして、母はどのような思いで、我が子の誕生を待ちわびるのでしょう。しかし、生まれるということは、生まれないかもしれないということでもあります。そのように命が誕生するまでの世界は、もしかしたら死と生が重なる世界なのかもしれません。だからこそ、私たちは、そのかけがえのない命の出会いと別れを、大切に大切に思うのではないでしょうか。これは、すべての母と子に捧ぐささやかな踊りです。


母・子1

母・子2

母・子3

母・子4

母・子5

母・子6

母・子7

母・子8

母・子9

母・子10

母・子11

母・子12

母・子13

母・子14

母・子15


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