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語ること、聴いてもらうことが持つ、根源的な力

昨年、受けたロングインタビューについての体験談を書かせていただきました。
彼だから話せたこと数知れず。稀代のインタビュアー、中道達也さんの仕事、オススメです。

「今を生きるために、過去を終わらせる」

もし、自分の人生が一本の映画だとしたら、今ごろ全体のどのあたりなのだろう。もしかしたら、もう殆どの見せ場は終わってしまって、後は単調な終盤があるだけなのではないだろうか。今まであまりにも多くの出来事があった僕は、いつしかそんな風に思うようになっていました。

しかし、自分の語った言葉を改めて読み、今までの人生を俯瞰で見た時に思ったことは、我ながらなんて落ち着きのない人生なんだろうかということと、僕の人生は終わりに近づいているのではなく、実は、三本立ての映画の一本目がようやく終わったところなんじゃないかということでした。

人より生き急いでいたと思っていたのは勘違いで、実は誰よりも遅かったということです。これは自分にとっても驚きでした。

それから、このインタビューを受けてから、僕は過去を振り返ることが少なくなったように思います。それまでの僕にとっての過去とは、その時々の心理状況により書き換えられる曖昧なものでした。そのため、いい意味でも悪い意味でも、過去の記憶に現在の自分が影響されることが多かったように思います。

しかし、中道くんに過去の時間を一つの文章として残してもらったことによって、過去の記憶を、振り返る度に変化する曖昧なものとしてではなく、過去を過去として、ある種客観的に見つめることが出来るようになった気がしています。

過去を定点観測することで、人は現在の時間にピントを合わせることが出来る。
それは、過去に引っ張られる今ではなく、今を生きるための過去にするということではないでしょうか。

自分に起こったどんなに辛い出来事も、それが映画の主人公が体験した大事な試練だと捉えれば、面白かったりする。乗り越えなければならない問題を抱えていないヒーロー、ヒロインなど存在しないからです。試練は映画にとって最大の見せ場であり、作品そのものに生命を吹き込みます。しかし、人生をそのように捉えるためには、一度、過去の出来事を現在と引き離し、客観的にすることが必要です。

人は、語ることによって、前に進めるのかもしれない。もちろん、行きつ戻りつを繰り返しながらだけども。そして、また、語ることによって、理解し、決別し、許されていく。それらは、まさに生きることを肯定していくプロセスに他ならないのではないでしょうか。

「今を生きるために、過去を終わらせる」

人生は三本立ての映画と同じ。一本目が終わらないと、二本目は始まらない。そして二本目が終わらないと三本目は・・・

僕の人生は、まだ、あとまるまる二本もあるのです!
それはいったいどんな映画なんだろうか?
そう考えると、俄然、人生が楽しくなってきました。

中道くん、次のインタビューは30年後、先日産まれた息子が30歳になったら、またお願いします。
その頃には、僕の二本目の映画も終わってるかな?

最後に、僕の一本目の人生の物語を共に見つめてくれた中道くんの眼差しに深く感謝しています。
語ること、聴いてもらうことが持つ、根源的な力を、あなたから教わった気がしています。
ありがとう。

田中誠司ロングインタビュー by 中道達也


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